バストアップクリームをお尻に塗ったらヒップアップするのか?
バストアップクリームという名前だけど、お尻に使ったらもしかしてヒップアップしちゃうのかな?と、そんな単純な疑問を思いついたのは私だけではないはずです。
もし、今使用しているバストアップクリームをお尻にも使うことでヒップアップできるんだったら一石二鳥ですよね。
それにお尻とバストは形もなんだか似てるし、身体の中で出っ張ってる部分同士だから、きっと身体の中では親戚同士みたいな関係に違いない、と私は思っているので今回はバストアップクリームをお尻に塗ることでヒップアップ可能なのかを調査してみました。
バストとヒップって何がどうちがうの?
まず、今回バストアップクリームを塗り込むお尻と胸の違いを調べてみました。
身体の中では同じく出っ張り部分で、女性らしさを演出する丸みを持つ両者ですが、その作りは非常に異なっています。
バストを構成するのは女性の場合、乳房と胸筋の2重構造になっています。
肋骨の上に大胸筋などの胸筋があり、その上を脂肪が9割で残りの1割が乳腺で構成される乳房が覆っているのです。
分かりやすく例えるなら、筋肉があなただとして、敷布団が肋骨、乳房が掛け布団になります、想像したら随分寝づらい布団ですね。
続いてお尻の構造を説明していきます。
お尻を構成する基盤となるのが、まず骨盤の上にかぶさるように小殿筋、中殿筋、大殿筋などの筋肉代表する大きい筋肉が覆っていて、バスト違って乳房のような分厚い脂肪が筋肉の上に乗ることは基本的にはありません。
人によって多少脂肪がついていることもありますが、お尻はほぼ大きい骨盤と筋肉からできているといえます。
以上のように、バストとヒップでは乳房という脂肪の塊が覆っているかの違いがあることが分かりました。
バストアップクリームの成分からヒップアップ効果のあるなしを考えてみる
バストとヒップの違いが分かったところで、次はバストアップクリームに含まれている主な成分から、お尻に塗った際のヒップアップ効果のあるなしを考えてみました。
バストアップクリームもたくさん種類が出ていますが、バストアップ効果のある成分として代表的なプエラリア、ボルフィリン、イソフラボン、この3つの成分で考えてみようと思います。
プエラリアは、女性ホルモンと似た働きをする成分で、同じような働きをするイソフラボンの約1000倍以上の作用があるといわれています。女性ホルモンを活発にすることで、脂肪がつきやすくするためにボルフィリンが働きやすいようにします。
ボルフィリンは、塗った部分の脂肪組織を分化させて増殖させる働きを持っています。
イソフラボンは、プエラリアと同じく女性ホルモンに似た働きをする細胞ですが、プエラリアには劣りますが、他にも筋肉を肥大化させるたんぱく質も含まれています。
上に挙げた3つの成分の効能などから考えると、バストアップクリームをお尻に塗り込むことで、女性らしい身体の丸みはプエラリアやイソフラボンの効果で得られるかもしれませんが、ヒップが基本的に骨盤と筋肉と少量の皮下脂肪から成り立っていることを考えると、ボルフィリンによる脂肪の増殖効果はあまり発揮されないように思われます。
そもそもバストアップクリームをヒップに塗っていいの?
実際に人気の高いバストアップクリームを使用してヒップアップ効果を試した方もいるようで、バストアップクリームで人気の高いラシュシュという商品をお尻に塗ることで、ヒップアップ効果が得られるという口コミなども見られるのですが、恐らくはお尻の肌ツヤが良くなって、お尻を持ち上げるようにマッサージすることで一時的にヒップアップしたように感じられたのではないかと思われます。
筋肉の割合が多いお尻ではバストアップクリームを塗り込んで、脂肪を付けたからといって皮下脂肪のボリュームが多少増えたとしても、バストのように脂を増やしてボリュームアップして見えるというのはあまり考えられません。
それはなぜかというと、お尻に脂肪が増えたとして、筋肉量が変わらなかったら増えた脂肪の分だけお尻はたるんでしまうため、ヒップアップにはつながりません。
バストの場合はブラジャーで脂肪を持ち上げることができます、お尻はパンツを履いているけど、パンツ自体にお尻を持ち上げる効果を持つものは矯正下着なら多少ヒップアップ効果を持っているかもしれませんが、おしゃれでカワイイショーツにはそういったヒップアップ効果を持つものはあまりありません。
そして、ヒップアップにはお尻と太ももを構成している、大殿筋とハムストリングと呼ばれる筋肉の中でも大きい筋肉の強化が必要なのです。
ここまでバストアップクリームをお尻に塗り込んだ場合にヒップアップ効果がみられるかを考察してきましたが、そもそもバストアップクリームをお尻に塗り込むこと自体、「大丈夫なの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
お尻は子宮や性器が近くにあるため、この疑問はとても気になるところでしょう。
基本的にはバストやデコルテ、脇の下付近以外に使用するのはおすすめできません。
なぜなら、上にも記載している通り女性ホルモンの働きを活発にする成分を多く含んでいる商品が多い為、子宮や性器に近い部分に塗り込むことで、人によってはホルモンバランスが崩れる可能性が高まるためです。
なので、バストアップクリームはバストに使用して、ヒップアップはまた別の方法でアプローチした方が良いでしょう。
ヒップアップに効果的なのは、お尻で一番大きい筋肉である大殿筋を鍛えることが重要なようで、相撲スクワットと呼ばれるお相撲さんの四股のように、足幅を広くとったスタンスで行うスクワットが効果的だと言われていますので、試してみてはいかがでしょうか。